地方セラピストのリアルと、対面研修の価値とは?|3次元で得られる学びの力

【導入:地方にいるセラピストの「壁」】
みなさんこんにちは。
今回は、**「地方で働くセラピストとして感じてきたこと」**について少しお話しさせてください。
私は現在、鹿児島県霧島市でピラティスや運動療法を取り入れたスタジオを運営していますが、
実はその前に10年以上、病院や整形外科に勤めていた時期があります。
その中で常に感じていたのが、
「学びたい。でも、学べる環境が少ない」
という、地方ならではのハードルでした。
【交通費・時間・家庭の事情】
例えば、東京や大阪など大都市で開催される研修会やセミナー。
魅力的な内容も多く、「行きたい!」と思っても…
- 飛行機代+宿泊費で数万円(研修費含めて10万超え)
- 土日まるごと移動と研修で潰れる(場所によっては前泊、後泊も)
- 子どもが小さいと家を空けづらい
このような理由から、「知識は欲しいのに参加できない」というもどかしさを何度も味わってきました。
【オンライン研修の登場で変わったこと】
コロナ禍をきっかけに、オンラインでの研修や勉強会が一気に普及しましたよね。
これは私にとって本当にありがたい変化でした。
- アーカイブで夜にゆっくり視聴できる
- 子どもが寝たあとに学べる
- 自宅からでも全国の知見に触れられる
「学びのチャンスが身近になった」と感じているセラピストは、私だけではないと思います。
【それでも“対面”にしかない価値がある】
ただ、今回のように久しぶりに**対面の研修会(鹿児島臨床スポーツ・リハビリテーション研究会)**に参加してみて、あらためて感じました。
**「人とリアルで関わって学ぶことは、やっぱり特別だな」**と。
【3次元だからこそ得られる学び】
- 同じ実技をしていても、隣の人の動き方・声かけ・キューイングを見るだけで刺激になる
- デバイス越しでは気づけない身体の使い方や空気感が伝わる
- そして何より、対話・雑談の中にこそヒントがある
研修中のちょっとした一言にハッとさせられたり、
休憩時間に「それウチの職場でも課題です」なんて話したり。
こうした“偶発的な学び”って、オンラインではなかなか得づらいものなんですよね。
【地方でも「場」をつくれる】
私は今回、講師という立場で初めて登壇させていただきましたが、
「学ぶ場を待つ」のではなく、
「自分たちで学びの場をつくる」という選択肢もあるんだと感じました。
地元で動き出すことで、
似たような想いを持つ仲間とつながり、学び合える環境が生まれていく。
それは、地方だからこそできる価値のある挑戦だと思います。
【まとめ:学びに距離は関係ない】
「地方だから仕方ない」
「子育て中だから無理」
私自身、そう思って一歩を引いていた時期もありました。
でも今は、「自分の行動次第で、環境は変えられる」と感じています。
学びは、自分のスタンス次第。
その中で、リアルに触れる“対面”の価値も、やっぱり忘れたくないなと今回の研修で再確認しました。
✍️次回予告
次回は、私が運動療法としてピラティスをどう使っているか、段階的な導入方法についてお話しします。
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